2月になりましたー!

まだまだ冬な感じですけど周りの雰囲気も徐々に落ち着き始め、春が近づいてきているのを感じます。
昼間は暖かですしねー

そんなこんなで今日はブログ更新です。
色々書きたいネタはあるけど、読書スピードやら何やらがついてきませんね;;
いつになったらQFの感想を書くことが出来るのか…
今回はとりあえずとある魔術の禁書目録(2008-2009)『とある科学の超電磁砲(2009-)についての感想を書いてみようと思います。
(以下、ネタバレ注意!)

一応前回の記事の防御線のリンクを貼っておきます⇒前回記事
まずは第一期の『禁書目録』のほうから。
この作品、科学の世界と魔術の世界を一緒に放り込んだカオスな世界観になっております。(詳細はwikipedia参照)
科学側は超能力をバンバン使いますし、魔術側も錬金術などの魔術をぶっぱなします。

奇抜な世界観、豪華声優陣による魅力的なキャラたち。。。
色々書くことが出来そうな作品ですが、ここではサクっと引っ掛かった点のみ書いておこうと思います。
自分のメモとしての役割もあるので許してくださいねw

とりあえず引っ掛かった点は、主人公の立ち位置でしょうか。
この作品の主人公・上条当麻幻想殺しイマジンブレイカー)という魔術やら超能力を無効化する能力を有します。
一人だけこの作品の世界観である超能力と魔術の外に行っちゃってるわけです。
この世界からすると主人公の能力はチートとしかいいようがありませんねw
こういう能力を持つ存在を何と言うか…それはネ申です(キリッ
主人公は一人だけこの世界の外部に位置しながら、次々起こる事件を解決していく…これがこの作品の主な流れです。

こうした主人公のチート状態が端的に現れていたのが10−14話の御坂美琴関係の話だったと思います。
妹たちを救うためにアクセラレータ(科学側の世界の最強キャラ)と戦わなければいけないと考えている美琴を、当麻は戦うなと言って止めます。
そして、アクセラレータを自分で倒してめでたしめでたしです。
アクセラレータは科学側の世界最強キャラです。
普通に考えて勝てるわけがないのですが、主人公はチート状態ですから勝っちゃうわけですね。
人がどうしようもない状態で困っている時にチートで助けてくれる存在を何と言うか…それはネ申です(キリッ

能力の強さが重要な世界で生き残っていかないといけないという現実。
そんな現実の中で美琴は戦うことで状況を変えようとします。
ところがいきなり神が降臨して全てを丸く収めてくれるわけです。
正直、ご都合主義です。それ以外の何物でもありませんね。

でも、久々に主人公最強のご都合主義アニメを見るとスカッとして爽快です。
普通にテンションが上りますw
どこかでヒーローに憧れているところがあるのかもしれませんね。。。
第一期の感想はこんなところで。


次は第二期『超電磁砲』の感想をば。
第二期は御坂美琴を主人公に、白井黒子初春飾利佐天涙子の4人を中心にストーリーが進行していきます。
超電磁砲』は『禁書目録』のスピンオフ作品なのですが、実は『超電磁砲』の方が人気があったりします。
超電磁砲』を見てみるとその理由は良くわかります。
もともとのこの作品の世界観の上に、女の子4人がキャッキャウフフする『けいおん!』や『らき☆すた』的な学園モノをうまく組み込んだ感じになっています。
最近のアニメファンの好みをよく読んだウェルメイドな作品になっていると言えます。
まだ見ていない方は最初の数話だけでも見てみると、この作品が人気の理由がわかると思います。(他のアニメをある程度見ていればの話ですが…w)

さて、『超電磁砲』はまだ終わっていないのですが、見た分(16話まで)だけで引っ掛かった点を書いておきます。
この作品は先程書いたように4人の女の子を中心に物語が進行していくのですが、それ以外に物語を駆動しているメッセージがあるように思えます。
そのメッセージを端的に言えば「ダメ人間、頑張れ、超頑張れ、ダメでもまだまだ頑張れ!!」みたいな感じです。
ちょっと誇張しすぎですねw

ここでちょっとこの作品の世界観を分かってもらうためにwikipediaからストーリー部分を引用してみます。

総人口230万人の8割が学生の学園都市、そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、全ての学生はレベル0(無能力者)からレベル5(超能力者)の6段階に分けられ、様々な能力を開花させている。御坂美琴は、学園でも7人しか居ないレベル5能力者の一人であり、電撃を操るその能力から「超電磁砲」の通称を持つ。
本作は、普通ではない能力を持つが、それに振り回されることなく普通の少女である美琴を主人公とした学園都市の日常を描きつつも、学園都市上層部によって密かに行われている非人道的な実験が引き起こした事件に美琴が関わることによって、超能力開発実験の暗部も徐々に明らかになっていく。

これを読んでいただければなんとなくわかると思いますが、この学園都市では能力によって人々の「価値」が判断されるのです。
当然、落ちこぼれが出てきます。レベル0(無能力者)です。
今まで放送された分だけで判断するなら、このレベル0(無能力者)が裏の主人公になっています。
何か事件を引き起こすのはレベル0(無能力者)やレベルの低い人達です。
こうした落ちこぼれた人達が「俺はどうしてダメなんだ」とか「昔はあんなに夢見ていたのに」とか色々な悩みを抱えて事件を引き起こしていくわけです。
自己アイデンティティの葛藤とでも言えばいいでしょうか。
この物語はこうした自己アイデンティティの葛藤に苦しんでいる人たちに「もう一回頑張れ」というメッセージを送っています。

このようなメッセージが端的に現れているのが12話、14話だと思います。
12話はダメ人間のアイデンティティの葛藤やら妬みやらから生み出されたAIMバーストという化物に美琴が立ち向かう話です。
「自己アイデンティティのグダグダの化物」とでも言ってみれば分かりやすいでしょうか。
それとも「大量の碇シンジ君の集合体的な化物」の方がいいのかな。。。余計イミフかもしれませんがw

美琴が色々不平不満を垂れ流す「碇シンジグダグダ化物」を吹き飛ばす前のセリフがこの作品のメッセージをよく表していると思います。

美琴「ごめんね、気付いてあげられなくて…… がんばりたかったんだよね。うん、でもさ。だったらもう一度がんばってみよ。こんな所でくよくよしないで、自分で自分に嘘吐かないで」


正直、このシーンはよく出来てます。久々にアニメでワクテカしました。
美琴のカッコ良さは一期の上条を余裕で超えてますw
でも、こうした感想以上に違和感が残りました。
何の違和感なのかを考えてみると、単純に美琴のセリフが自分の期待していたものとは違っていたからです。
あまりに綺麗過ぎます。
「グダグダ化物」には友人の佐天さんも含まれていることを考えると、「ごめんね、もう一度がんばってみよ。」というセリフになるのは当然なのかもしれません。
むしろ綺麗にまとまっているとは思います。
でも、美琴のキャラを考えるのならばここで、「グダグダ言ってんじゃないわよ!そんなグダグダわたしが吹き飛ばしてあげるわ!!」くらいのことを言って欲しかった気もします。。。
これは個人的な好みの問題なので何とも言えませんがw

この「グダグダ化物」はそもそも頑張ったけど落ちこぼれた人たちの集合体です。
それに対して「もう一度がんばってみよ」というメッセージは少し残酷なのではないかとも思います。
美琴はレベル5です。この世界では「勝ち組」であると言えます。
その彼女が沢山の落ちこぼれた人たちに気付くという意味では重要な場面ではあるのですが・・・
「能力とかどうしようもないから、そこは開き直って違うところで頑張れ」というメッセージならありだとは思いますが、「今まで通り頑張れ」だとまた自己アイデンティティの葛藤でグダグダすることになります。
無限ループです。それは残酷すぎます。

12話でのこうした流れを受けて14話では佐天が「幻想御手(レベルアッパー)」を使用した生徒たちを集めて行われる「特別講習」に参加することになります。
佐天がこの講習に出ている時点であの「頑張れ」は挫折の無限ループの中で「頑張れ」ということだった…とも読めます。
しかし、この14話の最後の佐天のセリフには少し違った意味も込められている気がします。

佐天「そんなに上手くいくわけないよね・・・でも、また頑張ろう」


この「頑張ろう」がどういう意味なのかが気になるところです。
佐天は講習で能力テストを受けるのですが、結果は今までと大して変わらず、低いままです。
「頑張れ」と言われて頑張ってみても無限ループなわけです。
しかし、佐天はグダグダするのではなく「そんなに上手くいくわけない」ということを受け入れているようです。
この部分の佐天の開き直りがあることによって、12話の残酷さが少しだけ軽減されているように思えます。
園都市にとどまる限り無限ループは続きますが、「グダグダ化物」にならないのであれば生きていけますからね。
「グダグダ化物」は本気で厄介ですし、他人にも迷惑かけてしまいますから;;

と、何故かアニメのキャラに対してマジレスしてしまう今日この頃ですw
メッセージの好みの問題はありますが、『超電磁砲』はいい作品だと思います。
久々に毎週楽しみにみている感じです。
ブログの記事も書きたくなるくらいですから結構嵌っていると思いますねw

あとこの作品で気になるのは「パーソナル・リアリティ」という言葉です。
『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』(現実や常識から切り離された独自の認識や感覚、土台となる自分だけの世界観)とwikipediaでは説明されています。
この「パーソナル・リアリティ」が超能力と関係しているようです。
このあたりのことは全話終了してから書いてみようと思っています。
本当に書くかどうかは分かりませんがw

ではでは、今回はこんなところでーノシ
次回はアニメ以外のことも書きたいところですw
アバター』を見に行ったので、その感想とかいいかもしれませんねー